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電気回路を勉強する初心者にお勧めしたい取得すべき資格

組み込みエンジニア
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こんにちは、ENGかぴです。

電気回路というと慣れていない人は難しそうなイメージがあると思います。私も経験が浅い時は難しく苦手意識をもっていましたが、何とか克服し現在の業務をこなしています。今回は、電気回路の初心者にお勧めしたい資格について記事にしたいと思います。

電気回路の学習にお勧めしたい資格

資格というと認定資格と国家資格があります。

認定資格というのはある団体が個人に対して賞状を与えて能力があることを認めているものになります。国家資格というのは、国として公に仕事上の任務に就くために必要な条件を備えていることを証明するものになります。

今回おすすめしたい資格は国家試験になります。

おすすめしたい資格は次の2種です。

  1. 技術士補(電気電子部門)
  2. 第三種電気主任技術者

技術士補(電気電子部門)

技術士は、科学技術に関する技術的専門知識と高等な応用能力を有する技術者で、科学技術の応用面にかかわる技術者に与えられる国家資格(文部科学省所管)です。

技術士は技術士法によって職務について資格が定められているともに、高い技術者倫理を備え継続的な資質向上を務めることが責務となっています。

技術士法も相まって難しそうに感じますが、私なりの解釈では技術を高める努力を続けながら倫理観をもって技術を有効利用しましょうということだと考えています。さらに広域で解釈すると後輩を技術者として指導することも立派な職務であるということになります。

技術士補をお勧めしている理由は、難易度が初級クラスであり、これから電気電子回路を扱う方の基礎固めには十分であると考えるからです。

技術士補は、技術士第一次試験を合格した時に与えられるものです。技術士の第2次試験を受験必ず取っておかないといけません。第2次試験は難易度が一気に跳ね上がるため余程興味がある方以外にはお勧めしません。

技術士補は基礎科目・適性検査・専門教科の3科目をすべてにおいて合格点をとる必要があります。合格点基準は50%以上になります。3科目とも50%以上ですが、合格率は20%から50%程度とばらつきがあります。

過去問で勉強して基礎を固めておけば問題なく合格できると思います。技術士電気電子部門についておすすめの書籍や参考リンク下記リンクでまとめていますので興味があればご覧ください。

【電気電子部門】技術士第一次試験の勉強におすすめする参考書

第三種電気主任技術者

第三種電気主任技術者は、事業用電気工作物の工事維持及び運用に関する保安の監督をさせるために設置者が電気事業法上必ず置かなければならない電気保安の責任者になります。電気主任技術者は、三種、二種、一種とクラスが上がるごとに高電圧の電気設備を管理することができるようになります。

第三種電気主任技術者は、電圧5万ボルト未満の電気設備の管理者になることができます。資格がないと設備の管理者になることができないため有資格者となった場合、業務の範囲が広がります。

難易度は第三種電気主任技術者においては中級だと思います。第二種、第一種に関しては、取得できた場合は誰もが欲しい人材になるため難易度は最上級と言えるでしょう。

第三種電気主任技術者をお勧めする理由は、技術士第一次試験よりも深堀して基礎を勉強できるからです。

電気設備を取り扱う上で必要な単相三線や三相三線や電気の送電と発電の仕組みを学習することができます。モーターの仕組やトランス(電気を昇圧したり減圧したりできるコイル)について学習できます。

勉強することが多種にわたることから4科目に分かれています。

  1. 理論・・電気・電子理論、電気・電子計測
  2. 電力・・発電所や変電所の設計や運転、送電や配電線路など
  3. 機械・・電気機器、パワーエレクトロニクス、電熱、照明など
  4. 法規・・電気法規(保安関係に限る)、電気施設管理
4つの科目のすべてに合格することが必要です。最大で3年間猶予があり、1科目が合格してから3年間ですべてを合格する必要があります。

3年間で合格できなかった場合は1年目に合格した科目については合格が取り消され、再度科目試験を受けて合格する必要があります。

令和4年(2022年)からは受験チャンスは一年に2回になり5回分科目合格に猶予があるためチャンスが広がっています。

1年目に4科目の合格を狙って勉強していくことがおすすめです。合格点の基準は60点以上になっていますが、難易度の関係から調整が入ることもあり52点で合格になることもあります。

一つ一つの科目において難易度が高く過去問をこなしていたとしても解けないことがあります。過去問と似た傾向の問題が出題されることはありますが、公式の丸暗記だけでは対応できず基礎を押さえていないと解くことが難しくなっています。

資格の勉強の順序と上位の資格について

最初に技術士補(電気電子部門)をお勧めします。難易度が初級クラスであり電気だけでなく不良率や稼働率などの製品開発に必要な知識についても勉強できるからです。

電気電子部門の専門科目において不足する分を第三種電気主任技術者の資格勉強で補う形になります。

技術士第一次試験に合格して技術士補として経験を得たのち技術士第2次試験にチャレンジしてもよいと思います。第2次試験は難易度がかなり高く合格率もかなり低めです。

取得できればかなり有利な資格だと言えます。それでも実務を行っていく上では必要でないと感じます。

技術士第一次試験に合格できるだけの基礎があれば回路の考え方を身につけることができます。それに加えて第三種電気主任技術者の資格が取れていれば、実務レベルにおいては全く問題ないレベルになると思います。

私のように組み込みエンジニアとして電子回路に従事した場合は、実務で使用する電圧は高くてもDC110VやAC100Vがほとんどであり電子回路で言えば大きくてもDC24Vです。

技術士第2次試験は経験年数が必要になります。経験を積んで自己研鑽のため受験することは素晴らしいと思いますが、電気の初心者が意識して狙う資格ではありません。

まずは、基礎固めをコツコツとやっていき電気回路の勉強に対して苦手意識をなくすことからスタートです。

電気回路の勉強は難しい?

電気回路は主に抵抗、コンデンサ、ダイオードなど様々な部品の組み合わせで回路が構成されています。部品の特性を学習しなければならないため理解できないと挫折に繋がり電気回路に対して苦手意識を持ってしまうことにもなります。

電気関係の資格を取ろうと考えたとき必ずと言っていいほど回路のインピーダンスを求めたり電流を求めたりなど電気回路の計算の仕方を勉強しなければなりません。大学や専門学校などを問わず学習カリキュラムのみでは電気回路をマスターすることは難しいと思います。

オームの法則で抵抗に流れる電流を計算はできますが、それが何を意味するのかは理解できていなかったのです。例えば、10オームの抵抗に1Aの電流を流したとします。単純に計算すると消費電力は10Wとなります。この10Wがどういうことなのかが分かっていなかったのです。

抵抗が10オームで定格が1/4W(0.25W)で抵抗であった場合、抵抗は熱をもって耐え切れずに煙を出して壊れてしまいます。0.25W:10Wでは40倍も負荷がかかっているのです。

机上で勉強しただけでは部品の特性を完全に理解することは難しいので、今回おすすめする資格の勉強をしながら実務で学んでいくことが電気回路に慣れるための最短ルートになると考えています。

電気を扱う仕事ができることは、人類が電気を使用する限り需要があります。勉強しておくことは決して損はないと思います。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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