出世意欲がなくても出世できるようにスキルを磨きながら働く意味

ノウハウ(体験談)
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こんにちは、ENGかぴです。

出世したくないという若手社員が増えていると思います。今の管理職が忙しすぎる環境を見ているとそのように考えてしまっても仕方のないことだと思います。若手社員に出世の意欲がなくてもメリットを知ってスキルを磨きながら働いたほうがいいよと伝えています。その理由について記事にしました。

出世意欲がなくても出世できるように働く意味

出世意欲がなくてもスキルを磨いて高めておくことを意識することが大切だと思います。数年後キャリアプランを考えていなかったことを後悔したとしても軌道修正ができるからです。私は、入社してから5年間を過ぎるまではキャリアプランを考えたことはありませんでした。

リーマンショックと民主党政権時代の株価の暴落などもあり「これはヤバい」と本気で考えるようになったことから万が一リストラされても生きていけるようにスキルを磨いておこうとキャリアプランを見直し、なんとか軌道修正できたと勝手ながら思っております。それでも勉強が足りないと思っております。

図は年齢(社員歴)と要求される能力を示したものになります。入社時からベテランに差し掛かるまではそこまで能力に対しての要求はないと考えられます。仕事を覚えることが中心になるからです。キャリアプランを考えてスキルを磨いてきた場合とルーティンワークが中心で受動的に仕事をこなしてきた場合において差が出てくると考えられるのは、ベテランに差し掛かったころです。

ベテランになると与えられる仕事の重みが変わってきます。受動的に仕事をしてきた場合は、仕事の重みに対して能力が追い付かなることが多くなります。能力が追い付かないことから評価が上がらなくなり、職場での立場が厳しくなってしまいます。

仕事の重みが急激に増してきた場合でも耐えられるだけのスキルを身につけておくことで処理できるようになり評価が上がるようになります。このため、出世意欲がなかったとしても普段から無理をしない程度にスキルを磨いておくことをお勧めします。

スキルを磨くことなくルーティンワークをやっていると若手社員のうちはそこまで気になりませんが、ベテラン社員に差し掛かってきたとき後悔しても遅いと考えるからです。

出世を考えていなくても、どうせ働くなら給与を上げておいたほうが良いのです。ベテランに差し掛かってきたときに「ヤバい」と思って頑張り始めてもスキルを磨いてきた同僚や同期社員がいた場合すでに差がついており追いつくことが難しくなるからです。

終身雇用が厳しくなってきた中、リストラ要因にならないためにもスキルを磨いておいて損はないと思います。終身雇用についてはトヨタ自動車の会長が終身雇用を維持するのにも限界があると言及しているくらいです。

出世するメリットとデメリット

出世したくない。」そのように答える新入社員が多くなってきていると思います。私は、組み込みエンジニアとして10年以上働いているのでベテラン(中間管理職)と言ってよい部類だと思います。

出世するとは基本的には、仕事で成果を出して昇給しながら管理職になることを指すと思います。日本人のサラリーマンで勉強(就業時間を除く)している人は僅か3%ほど(平均6分)と言われていることも出世意欲が低いという結果に繋がっていると思います。

出世するメリットとデメリットについて考えてみます。

出世するメリット

出世するメリットを考えてみると以下の4つになります。

  1. 選択肢が増える
  2. 裁量権が大きくなる
  3. マネジメント能力が上がる
  4. 給与が上がる (一概そうは言えないかも・・)
特に強調したいメリットの一つは裁量権があることです。自分ができることの選択肢が増えることもありますが、自分の意志で決定して仕事をしていることがメンタル面で優位に働くことが多いからです。

部下の面倒を見なければならないためマネジメント能力も上がると思います。自分には指導能力がないと思っていても指導してみて後輩が「できました!」と嬉しそうに成果報告をする姿を見ると自分のことのように嬉しいものです。

自分が指導した後輩が仕事を覚えれば仕事を任せることができるようになり仕事を抱え込まなくてもよくなります。

出世するデメリット

出世するデメリットを考えてみると以下の4つになります。

  1. 責任が重くなる
  2. 板挟み
  3. 部下の面倒を見る
  4. 残業代が出ないことも(管理職になると・・)

デメリットは、仕事の責任が重くなります。設計の仕事をしているので図面の審査をしなければなりません。後輩の作成した図面について審査して状況に応じて指導しなければなりません。上の人と後輩の意見によって板挟みになることも多くなります。

管理職になると本当に必要なのか疑問な会議にも参加を反強制されてしまいます。無駄な会議によって時間を浪費させらるとその間業務が進むわけではないので残業時間を使って仕事をしなければならなくなります。しかも、残業代が出ないケースも多いようです。

デメリットよりも給与が上がるメリットのほうが大きいので頑張っておいて損はないと思います。潰れるまで頑張ったほうがいいといっているのではなく将来の自分に対して選択肢を増やすために頑張るのです。

出世に関する考え方→期待値が結果に表れる

日本の社会人の6割上が「出世よりも現状のままでよい。」と考えていることが働き方の調査によって明らかになっています。2000年以降の日本において現状維持を望む傾向があることを知ってはいましたが、「DI Asia」×「カーツメディアワークス」の共同調査によって調査された結果を見ると「日本は大丈夫か?」と不安な部分もあります。

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調査の対象国は、日本、インドネシア、タイ、ベトナムの4か国です。出世したいと回答しているのは日本を除いて3各国で7割を超えており、働けば働くほど収入に差が出る傾向があるようです。

これは、過去の日本の高度成長期のような感じなのかもしれません。また、新しい仕事にに挑戦したいと回答している日本を除く3か国において7割を超えています。一方日本は4割程度になっておりルーティーンワークで現状維持を続けたいという傾向がある結果になっているようです。

発展途上国は、これから伸びていくことが期待値となって頑張りが成果になりやすいため出世して稼ぎたいと考えているようです。

一方で、日本は先進国として高度成長期以降の長年のデフレによって頑張っても報われないケースが増えてしまったことから、期待値が現状維持もしくは下がっていくことになるので出世したいと考える人が減るの傾向になるのかもしれません。

※期待値:これから状況が良くなるという希望と活気を表現しています。

出世意欲の低下につながる原因→管理職が忙しすぎる

日本の管理職は忙しすぎる。

これが出世意欲を下げている原因だと思います。若手社員にとっては、上司は将来の自分の姿として見ています。管理職がいきいきと仕事をしておりプライベートにも余裕がある場合、若手社員はよい面を多く見ることができるため「出世も悪くないな。」と思えるはずです。

しかし、管理職の多くは定時時間内は会議で忙しいので自分の仕事を定時時間後に処理する、もしくは休日出勤して処理しているなど負担が多いようです。これは、自分の職場のみでなく関係会社に聞いても同じ状況のようです。

職場の若手社員や共同研究先の学生と話をすると「出世意欲はないけど、給与は多いほうが良い」と答えます。

近の若者は「さとり世代」と言われるほど物欲がないという傾向があるみたいな風潮がありますが、私の知る限りそんなことはないと思います。自由に使えるお金があれば、買いたいものはあると答える人が私の周りには多いのです。なぜ、出世したくないと考えてしまうのでしょうか

  • 職場の空気感を感じてなんとなく限界を感じている
  • 給与差に関して無関心である
  • キャリアプランについて考えていない

これらが要因になっていると思います。一言でいえば、キャリアプランがないので出世に対してのイメージが湧かないため「出世意欲がない」と答えているようです。

職場の空気感は管理職が忙しすぎて余裕がないことが蔓延化していた場合、若手社員から見たとき忙しすぎる空気感と上司の姿が将来の自分の姿のように見えてしまい「出世してもいいことないな」という感覚に陥ることになります。

就業規則によって昇給した時の目安となる給与計算が分かるため将来の収入について考えることができますが、キャリアプランについては簡単ではないと思います。

職場の空気感(忙しいのに評価に反映しないなど)によって将来の自分の姿がイメージしにくいことからキャリアプランが定まりにくくなってしまいます。

管理職が忙しすぎる→キャリアプランが定まらない→出世意欲がない

ということになり、管理職の忙しさが組織を破壊しているといっても過言ではないと思います。今の管理職が忙しすぎる環境が蔓延している状態では若手社員は誰も出世したいと思わないでしょう。

出世意欲がない=日本の労働に関する期待値が下がる

ということになり、日本全体で衰退していくと思います。管理職の働き方改革も必要ではないでしょうか。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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