リストラが30代にも拡大する現実からみた終身雇用制の意味

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こんにちは、ENGかぴです。

ニュースを見ていたら衝撃ともいえる記事を見ました。黒字なのに30代においてもリストラ要因となるということでした。いよいよ実力社会というよりも格差社会に向けて進んでいるなと残念な気持ちになりました。自分への気持ちの引き締めと同じ境遇に置かれた方に向けて綴ってみたいと思います。

黒字なのにリストラの恐怖

好業績で人員整理する必要がないと考えられる企業においてもリストラが進んでいます。正確に言うとリストラ候補に対して早期退職を呼び掛けていますが、今までは対象者は働かない中年と言われる45歳から50歳以上と言われていました。

下記リンク先のニュースによると今後は30代の個人がターゲットになる見込みとなっています。

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私も30代ですのでリストラ候補にならないようにスキルと意識付けをしていかないと今後は厳しくなると気が引き締まる思いです。

30代までリストラの恐怖と戦わなくてはならない社会になってきたと思うと、日本の古き良き雇用文化はなくなっていくのかと残念な気持ちになります。

上場している大企業においてこの傾向が進んでいくことから大企業をリストラされた(もしくは早期退職)人たちが人手不足の中小企業への転職をすることが増えることから社会全体での人員整理の意味合いもあると思います。

しかし、消費税増税の影響(実はこっそり社会保険料もあがっています)のため中小企業も資金繰りが厳しくなっています。4月から大企業(中小企業は2021年4月)においては同一労働同一賃金が施行されるためますます資金繰りが厳しくなってくる中小企業も出てくると思います。

大企業から人員整理としてリストラされた人が中小企業に単純に転職できるかというと簡単には行かないと思います。

リストラ要因にならないようにと頑張ればいいだけだと思うかもしれませんが、潜在意識として会社に対して疑心暗鬼になりながら働くことになり、本当にこれでよいのかと疑問を感じてしまいます。

会社と従業員との信頼関係がなければ早かれ遅かれ人員整理したとしても潰れていくのではないでしょうか。

30代でリストラ候補になるのはどうしてか?

30代と言えば入社して10年になっているか転職したとしても社会人経験を10年は有する人材ということになります。20代は戦力というよりも仕事を覚えていくことが求められると思います。

20代で仕事を覚えようと意識して積極的にスキルを磨いてきた人と受け身で仕事をしてきた人において差が出始めるのが35歳に差し掛かったころになると思います。

35歳くらい(ベテランに差し掛かったころ)においては仕事の重さが変わってくると思います。中間管理職として役割を与えられたり早ければ課長(グループ長)になる人も出てきます。20代の頃からスキルを磨くことをやらずにルーティンワークを繰り返してきた人と大きく差がついてしまいます。

私の場合はリーマンショック(2008年)をきっかけにスキルを磨いてこなかったことによって相当な危機感をもったことからスキルを磨こうと試行錯誤したことでなんとか遅れを取り戻せたと思っています。それでも、勉強を怠るとリストラ候補になるかもしれないという疑心暗鬼はあります。

大企業が30代においてもターゲットにしようと考えているのは受動的にルーティンワークをやってきてこれ以上スキルの向上が望めそうにない人物になると思います。いったんレッテルをはられると35歳以上になったときスキルを磨いてきた同僚と比較されて差が埋まらないことから40代に差し掛かったときに完全なリストラ候補になってしまうと思います。

関連記事に35歳以上に差し掛かるころにスキルを磨いてきた人とそうでなかった人の差が大きくことについて体験を踏まえて記事にしています。また、日本人の若手社員において6割以上が現状維持で良いと答えている点についてまとめています。

終身雇用制度は実は進んだ制度だった

終身雇用制度は若者にとってはスキルは自分の方が働かない人たちよりもあるのに給与がもらえないというため悪いことのように言われていることもありますが、実は日本人の特性に最も合っていた雇用制度であると思います。

現在、上場している大企業の多くがリストラ候補のターゲットを見つけては早期退職をチラつかせている現状の中、その逆を言って成功しているホワイト企業があります。未来工業という会社です。

未来工業は日本一社員が幸せな会社ということで社員の満足度も高く経常利益は増税の影響もあり15%減となっているもの48期連続で黒字となっており良好な経営です。特徴的なのは

  1. 下請け仕事はしない
  2. ホウレンソウ(報告・連絡・相談)なし
  3. 年功序列で成果主義なし
  4. 営業ノルマなし
  5. 年間休日140日で残業も禁止
  6. 正社員しかいない
  7. 定年が70歳

これらを徹底してやっているのです。

現在、経団連に加盟する多くの大企業が競うようにリストラ候補を探している中その逆をやっているのです。これは未来工業の(故)山田昭男社長の方針でもあったのです。

日本の終身雇用制度はうまく活用できれば日本人の特性ともいえる勤勉で真面目という性質を社員を信頼しきって実現しているのです。

社員の方は会社に守られているという安心感もありますが、それ以上に会社から信頼されているという承認から「この会社のために頑張ろう!」と社員の意識が高く積極的に働いておりルールを厳しく定めなくても活気をもって仕事ができる環境となっていると思います。

何時の頃からか日本の特徴でもあった終身雇用制度が悪者のように扱われてヨーロッパやアメリカの実力主義の方が理にかなっていると評価されていることには疑問を感じております。

単に、経団連を代表するような大企業において経営する能力がなかっただけだと思います。東芝においては内ゲバ(経団連会長の座を巡り内部で喧嘩)してことから粉飾決算に繋がり経営手腕が疑われてもおかしくない原発部門のGE(アメリカの原子力会社)を買収したりと迷走してしまいました。

大企業を経営している経営者がサラリーマン社長化してしまい日本人のための会社であるという原点を忘れて社員のことを置き去りにしてきた結果が現在の凋落に繋がっているといわざるを得ません。

終身雇用制の批判ばかり肯定的に見直していこうとする大企業が現状に見当たらないことは非常に残念でなりません。

リストラされてもラッキーかもしれないと思う理由

30代でリストラ候補なったとします。このままリストラ候補になってしまった会社で肩身の狭い思いをしながら残りの30年間をその会社で働きたいと思いますか?

家族のためだと思い精神的にきつくても耐えることもありだとおもいますが、おそらく精神を病んでしまうと思います。

そうなる前に早期退職によって退職金を割り増ししてもらってあなたの環境にあった職場を探したほうがよくありませんか?

当職場には大企業の事業所廃止によってリストラされた方が中途採用として働いておりますが、話を聞くと事業所廃止が決まっていたとしてもすぐには社員には伝えずに閑職に追いやる形で自主退職に追い込むようなことをしていたと聞いています。

それは、誰もが知っている大手企業のことでした。結局IRで事業所の閉鎖が通知されたことにより自主退職ではなくなったようですが、このように法律をうまく回避しながらリストラをチラつかせてくることは増えてくると思います。

会社にとってはリストラすることは簡単かもしれませんが、損失はそれ以上にあると思います。例えばA社が家電メーカーだとしてA社に努める社員がリストラされたとします。A社の元社員とその家族たちは二度とA社の製品は買わないと思います。潜在的に顧客を減らしていることにもなります。

仮に30代であればリストラされたとしてもやり直しが十分に可能だと思うのでしがみつくよりも環境を変えてリトライできるチャンスだという意味でラッキーだと思います。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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