こんにちは、ENGかぴです。
技術士一次試験は技術者としての基礎が学べるため経験の浅い方や初心に戻って勉強してみたい方にはお勧めしたい資格です。冒頭の写真のシリーズで2か月程度勉強することで合格できました。私は基礎科目15/15点、適正科目12/15点、専門科目44/50点での合格しています。
本記事をご覧のあなたは受験してみようと考えていると思います。現時点で勉強していないあなたの同僚と差がついています。「チャレンジして合格する。」その一つの成功が技術者として1歩となりあなたの自信につながることでしょう。
受験して合格した経験を活かして最近の傾向や解き方が分かっていれば簡単に解ける問題について専門科目(電気電子部門)解説へのリンクをまとめています。頑張るあなたへの参考になれば幸いです。
おすすめしたい参考書3選
技術士第一次試験を受けるために使用した参考書は、冒頭のアイキャッチの参考書です。基礎科目・適正科目においては翔泳社の書籍、専門科目については日刊工業の参考書を使用しました。
平成25年の技術士試験改正に伴って過去の問題と類似の問題が出題される傾向が強くなっています。私が受験した2017年ですが、この傾向は続いていると考えられることから参考になると思います。
過去問と同じ図で文章の中身の文章が変更されているだけなど過去問で解説を読んで理解できていれば語句を言い換えているだけなので苦労なく解ける問題もありました。
基礎科目・適正科目の書籍
専門科目以外はこの本のみで十分だと思います。過去問の解説を理解しておくことで多少問題の文言が変わったとしても同じように解くことで簡単に解くことができました。
要点整理の書籍については、小型なので持ち運びに便利なので購入しました。公式を覚えていれば解ける問題も多いので参考になる部分は大きいと思います。
専門科目の書籍
専門科目の参考書は、この一冊を網羅することで合格点をとることは十分に可能です。選択問題であるため下記参考書を使って得意な分野と苦手な分野を分けて捨てる科目を考えるなど戦略を練ることができます。
専門科目(電気電子部門)解説へのリンク
関連するリンクでは技術士第一次試験の専門科目の電気電子部門について最近の傾向や解き方が分かっていれば簡単に解ける問題についてまとめています。お勧めしている書籍の補助として興味があればご覧ください。
下記の解説は令和2年度~H29年度までの傾向をみて出題傾向が多そうな問題についてまとめております。
電気系資格でのインピーダンスマッチング(消費電力が最大)の考え方
【電気電子部門】技術士第一次試験の相互インダクタンス問題の解説
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【電気電子部門】技術士第一次試験の交流回路のインピーダンスを求める問題の解説
【電気電子部門】技術士第一次試験の発電設備に関する問題の解説
【電気電子部門】技術士第一次試験の共振回路に関する問題の解説
基礎科目と適正科目のポイント(共通科目)
私が受験したのは2017年なので少し情報が古いかもしれませんが、勉強した際に感じた傾向についてまとめてみたいと思います。
公式ページに公開されている問題を見ると基礎科目はあまり変わっていないように感じますが、適正科目は適切(不適切)なものの数を問う問題が増えているように感じます。
基礎科目のポイント
1群設計・計画に関するもの
語句を知っているかになりますが、全く語句を知らない場合は選択しないようにして簡単な計算で済む問題を選択するとよいでしょう。計算問題も過去問をやっておけば楽に解くことができます。
これらは出題頻度が多いように感じています。処理の待ち時間の問題はたまに、語句の表現を変えているだけで同じ解き方で問題ないので理解していれば楽に解けます。
2群情報・論理に関するもの
情報に関する問題は、ソフト開発に従事している方なら簡単に解けると思います。2進数の数の計算について理解できていれば問題を見ただけで答えが分かるレベルなのでそのような問題を選択することをお勧めします。
これらの問題は、解き方さえ分かっていれば計算をほとんどすることなく回答できるからです。
3群解析に関するもの
数学が苦手な人には難しく感じるかもしれません。しかし代入するだけで解ける問題が6問中2問くらいあるので解き方さえ理解していれば楽に回答することができます。
物理系の問題は公式が分かっていれば解けますが、代入したら解けるような問題を優先するほうが良いと思います。
4群材料・化学・バイオに関するもの
化学の問題も知識があれば解けるのですが、少し難易度が高いと思います。ただし、6問中2問はルールが分かっていれば確実に解ける問題があります。
最近の傾向は語句をア~オを埋める問題がありますが、金属の変形に関する引っ張り応力の問題がありますが過去問に似た問題があり式の意味が分かっていれば2択に絞り込むことができます。
5群環境・エネルギー・技術に関するもの
この分野は、知識が問われるので過去問で傾向を押さえておく以外対策は難しいと思います。過去問をやっていれば同じような問題が出題されるので出てきた語句を覚えておくくらいでいいと思います。
あとは、内容に関して不適切なものを選ぶ問題や正解の組み合わせを選択する問題は、回答が絞り込みやすくお勧めです。
適正科目
適正科目は、知識や能力を問うものではなく技術士法第4章(技術士などの義務)の規定の順守に関する適性を確かめることが目的のようです。
たまに、語句に関して知識がないと解けない問題も出ていますが、過去問を解いていない状態でも50%を超えることは難しくないと思います。過去問を解いていくと穴埋め問題にも対応できるようになります。
明らかに間違っている選択肢から正解の〇×をみて絞り込んでいくことも有効です。最近の傾向としては、選択肢のうち適切(不適切)の数を問う問題が増えてきています。これらは〇×問題よりも絞ることが難しいと思います。
技術士について
技術士は、科学技術に関する専門知識と高度な応用能力を有する技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者に与えられる国家資格です。
技術士には21の技術部門があります。機械部門、科学部門、建設部門などの中に電気電子部門があります。技術士になるためには、技術士第2次試験に合格する必要がありますが、今回お勧めしている資格は、第一次試験であり第2次試験を受験する要件の一つになります。
第一次試験に合格し、修習技術者として技術士補に登録して指導技術士のもと実務経験(会社での実務経験でもよい)が4年を超えると第2次試験への受験資格が得られます。
技術士第一次試験
技術士第一次試験は、3科目あります。
- 基礎科目・・30問の出題で15問を答える
- 適正科目・・15問全回答
- 専門科目・・35問の出題で25問を答える
基礎と専門科目においては苦手な部分を捨てながら15問を選択することもできるので比較的分野を絞っての勉強ができます。
私が受験した時も過去問と全く同等の問題が出題されており一つのカテゴリにおいて苦労することなく回答できています。すなわち、過去問をいかに抑えておくかが合格に近づくことへの一歩になると思います。
技術士第一次試験の合格へのカギは、いかに専門科目の勉強をするかで決まると言っても過言ではないと思います。基礎科目と適正科目は過去問さえ押さえておけば十分であると思います。
私は基礎科目15点、適正科目12点、専門科目44点での合格でした。
まとめ:基礎を固めることは無駄ではありません
ここまで読んでくださったあなたはチャレンジしようと前向きだと思います。
組み込みエンジニアとして10年間経験を積んできて改めて感じたことは基礎が分かっていればもっと楽にできただろうなという思いです。知識があれば一瞬で分かるような事象でも知らないため1日以上考え込んでしまうこともありました。
資格の勉強をしていると「これが何に役に立つ知識なのか?」と迷うこともあると思います。実際に経験を積んでくると「勉強したことあるような気がする・・」という感覚になることがあります。そのように感じることができるのなら決して無駄ではなかったと言えるのです。
エンジニアとして基礎固めしたいもしくは初心に戻りたいと考えているあなたにとって私がおすすめしている参考書が「あなたの成功体験への道しるべ」になることでしょう。
関連リンク
資格取得の意味について質問を受け過去の経験を踏まえながら回答したときに考えたことや間違った勉強方法についてまとめています。私は間違った勉強方法によって成果が出ず悔しい思いをしてきました。間違った勉強方法から得た教訓と効率が良いと考える勉強方法についてまとめています。
【失敗から得た教訓】間違った勉強法5選から学んだ効率の良い方法
少しでも、参考になれば嬉しいです。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
過去問と全く同じ問題が出題されていることもあるので完全に理解できていなくても一度解いておくと正解できることもあります。基礎科目は15点中15点をとることができました。適正科目は15点中12点でした。